肺炎球菌ワクチンについて
令和8年4月1日から公費補助対象の肺炎球菌ワクチンが変更となりました
公費補助対象の肺炎球菌ワクチンが、従来の「ニューモバックスNP(2006年発売)」から
「プレベナー20(2024年発売)」に変更となりました。
それぞれの特徴について、以下の表にまとめたのでご確認ください。
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プレベナー20(公費補助あり) |
ニューモバックスNP(自費) |
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効果 |
強力で長期間持続 |
穏やかで約5年間 |
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接種方法 |
筋肉注射 |
皮下注射 |
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副反応 |
痛みや腫れ、熱が出やすい |
痛みや腫れ、熱はほぼ出ない |
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費用 |
自己負担3500円 |
全額自費8000円 |
当院では平成28年から令和8年まで約10年間、ニューモバックスNPの接種を行ってきました。
その副反応発生数は、軽微なものも含めてはほぼゼロでした。
プレベナー20の主な副反応を以下にまとめます。重篤な副反応(アナフィラキシーショック)の発生率は、0.001%という報告があります。ニューモバックスNPより副反応発現率は高いようです。
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副反応の種類 |
発生頻度 |
持続期間 |
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接種部位の痛み |
70~80% |
1~3日 |
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発赤・腫脹 |
20~30% |
2~4日 |
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発熱 |
5~10% |
1~2日 |
副反応が生じた際に推奨される対処法を以下にまとめます。
- 接種部位の冷却(15分を目安に1日3-4回)
- 適度な安静と1日1.5L以上の水分摂取
- 市販の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)の適切な使用
肺炎球菌ワクチンは、全ての肺炎を予防するわけではありません
高齢者の肺炎のうち、嚥下力の問題で生じる誤嚥性肺炎が60~70%を占めます。誤嚥性以外の肺炎が20~30%あり、そのうち肺炎球菌が関与する肺炎が約30%と考えられています。つまり、
「肺炎全体で考えると、肺炎球菌による肺炎の割合は6~9%」ということです。
肺炎球菌ワクチンは、全ての肺炎を予防するわけではありません。副反応発現率や効果、費用などを考慮して、プレベナー20とニューモバックスNP、いずれを選択されるかは皆様にお任せいたします。
勿論、「打たずに様子をみる」という選択もあります。