生活習慣病

糖質制限とは?

「糖質」という言葉をご存じでしょうか?

米やパン、麺などのいわゆる「主食」に多く含まれるのは、炭水化物という栄養素です。この炭水化物から食物繊維を除いたものを、「糖質」と呼びます。糖質は、お菓子や清涼飲料水にも多く含まれています。

糖尿病という病気は皆さんご存じだと思います。

「おしっこに糖が出る病気」、「血糖値が高くなる病気」といったイメージかもしれませんが、血糖値が高いだけでは痛くも痒くもありません。

しかし、失明に至る可能性のある糖尿病性網膜症、人工透析に至る可能性のある糖尿病性腎症、下肢切断に至る可能性のある糖尿病性神経障害など、多くの合併症を引き起こす恐ろしい病気。

それが、糖尿病です。

自己免疫疾患と考えられている1型を除き、糖尿病の9割を占めると言われている2型糖尿病はいわゆる「生活習慣病」です。
生活習慣病とは、運動不足や喫煙、ストレス、偏食などをきっかけに発病する病気の総称で、普段の取り組み次第で予防可能な病気です。
糖尿病は、ガンや脳卒中、心筋梗塞、そして認知症のリスクを高める病気としても注目されており、糖尿病を予防することは即ち、他の病気を予防することに繋がるのです。

2型糖尿病にならないためには過剰な糖質摂取を控えることが大切で、そのことを「糖質制限」と呼びます。

「甘い物に気をつけていれば大丈夫」という訳ではありません。
冒頭に書きましたように、糖質はいわゆる「主食」に多く含まれているため、「朝はパンとコーヒー、昼はラーメン、夜は家でカレーライス」といった食生活を送っているうちに、2型糖尿病を発症する危険性は高まっていきます。

糖尿病に限らず高血圧症や脂質異常症、ガンや認知症といった病気のリスクも下げたいと願う方にとって、最もシンプルな解決策が糖質制限です。

難しく考える必要はありません。
まずは「ご飯やパン、麺類こそ主食」という観念から一旦離れて、「おかずこそ主食!」と考え取り組んでみましょう。

鹿児島認知症ブログ