設備・機材紹介

CT・超音波検査・レントゲン・心電図

16列マルチスライスCT


人体にX線(放射線)を照射し、体内を複数の方向から断層状に撮影出来るのがCT装置です。この方法によって、臓器や組織の詳細な画像が得られます。

撮影に要する時間は5分ほどで、画像の確認と合成に要する時間は10~15分ほどです。当院は脳神経外科ですので、CTは頭部の撮影がほとんどですが、全身撮影も可能です。

以下、主に頭部CTの特徴を列挙します。

【CTが得意な領域】

・発症して間もない脳出血やくも膜下出血の検出
・大きなサイズの脳腫瘍の検出
・数日以上時間が経過した脳梗塞の検出
・頭部打撲による骨折や頭蓋内出血の確認

【CTが苦手な領域】

・発症して間もない脳梗塞の検出
・小さいサイズの脳腫瘍の検出
・脳動脈瘤の検出

※当院には頭部MRIはありませんが、必要に応じて他院をご紹介することは可能です。

超音波(エコー)検査


超音波(エコー)を発する機器を使用して、体内の臓器や組織を調べる検査です。

人の耳では聞こえないほどの高い周波数の音波のことを、超音波と呼びます。
エコー検査は体に痛みや負担を与えることのない、安全な検査です。

当院では主に、頚動脈の評価目的でエコー検査を行っています。頚動脈エコーに要する時間はおよそ、15~20分です。

喫煙や加齢に伴い、また、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の影響で頚動脈にプラークと呼ばれる汚れが沈着することがあります。プラークの堆積は動脈硬化の伸展に繋がり、動脈硬化の伸展はいずれ脳梗塞に繋がります。

40代以降で生活習慣病をお持ちの方、喫煙されている方は一度、頚動脈エコーを受けてみられることをお勧めします。

他にも、膀胱や前立腺や腎臓、肝臓など腹部臓器の評価も行っており、必要に応じて専門科へご紹介もしています。

レントゲン検査


X線(放射線)を利用した検査で、主に肺や骨などの状態を調べるために行われます。検査に要する時間は約5分です。

【CTやレントゲン検査による放射線被曝について】

CTやレントゲンは放射線を利用する検査ですので、放射線による「被曝」に注意が必要です。

  • 1年間で自然と浴びている放射線量・・・約2.1mSv
  • 東京-ニューヨーク間を飛行機で移動した際に浴びる放射線量・・・約0.16mSv
  • 1回の胸部レントゲン撮影で浴びる放射線量・・・約0.06mSv
  • 1回の頭部CT撮影で浴びる放射線量・・・約3~5mSv
  • 健康に影響する可能性のある放射線量・・・5年間で100mSv以上
  • 急性放射線障害を発症する可能性のある放射線量・・・1回で1000mSv以上

 

医学的に必要性が高い場合を除き、出来るだけ被曝しないに越したことはありません。

子供は大人よりも放射線感受性が高いため、放射線検査にあたっては慎重な配慮が必要です。
また、妊娠中の女性や妊娠している可能性のある女性は胎児に影響が及ぶ可能性がありますので、事前にスタッフに伝えてください。

心電図(心電計)・血圧脈波検査


心電図は、心臓の拍動によって生じる微弱な電気信号を波形として記録し、心臓の状態を把握する検査です。
主に、不整脈や虚血性心疾患などの確認に用いられています。

血圧脈波検査とは、CAVI(血管の硬さ)、ABI(血管の詰まり)、血管年齢を測定出来る検査です。
加齢に伴い少しずつ動脈硬化は進んでいきますが、年齢不相応な動脈硬化は脳卒中や心筋梗塞の発症率を高めます。

末端の冷えが気になる方、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をお持ちの方は一度、血圧脈波検査を受けてみられることをお勧めします。

心電図、血圧脈波検査、いずれも痛みや不快感を感じることのない安全な検査です。