各種点滴療法

白玉点滴(ビタミンC点滴)

ビタミンCは、私たちの身体を活性酸素の攻撃から守ってくれる抗酸化作用の強い水溶性ビタミンです。

私たちは生きるために呼吸をし食事をしますが、その都度必ず体内で活性酸素が発生します。タバコの煙や汚染された大気を吸うこと、また紫外線を浴びることでも活性酸素が発生し、私たちの身体を傷つけます。

傷ついた身体を修復するには、コラーゲンというタンパク質が必要です。ビタミンCはコラーゲンを合成する際に必要となるビタミンで、また、メラニンの生成を抑制する効果もあるため、紫外線や加齢によって傷んだ肌を癒し、シミやソバカスを薄くしてくれる効果があります

また、食事から得られる鉄の吸収効率を高めたり、免疫を担当する白血球を適切に作動させるなど、体内で幅広く活躍しています。

このように重要なビタミンCですが、では、一日にどれぐらい摂取するべきなのでしょうか?

厚生労働省の発表する「日本人の食事摂取基準」によると、ビタミンCの推奨摂取量は1日に約100mgとされていますが、これはビタミンC不足で病気にならないための最低量です。ビタミンCを健康増進に利用したいという方は、毎日数g摂取することをお勧めします。

ちなみにレモン1個にはビタミンCが20mg含まれていますが、毎日2gのビタミンCをレモンだけから摂取するとしたら、毎日100個を食べることになります。健康増進のために必要な量のビタミンCを食事からのみ摂取することは、現実的には不可能でしょう。

そこで、食事だけでは不可能な量を効率的に摂取するために有用なのがビタミンCのサプリメントです。

ビタミンCは脂溶性ではなく水溶性で、一度に大量摂取して体内に溜めておくことは出来ず、時間が経つと尿に排泄されます。
ですので、ビタミンCのサプリメントは1日数回に分けて摂取するのがお勧めです。

「経口摂取では得られないレベルまでビタミンCの血中濃度を高めたい」という方に、当院では点滴をお勧めしています。

以前はビタミンC10g単独の点滴をご案内していましたが、令和5年7月からはビタミンCにグルタチオンを加えた「白玉点滴」にリニューアルしました。

グルタチオンは、 肝臓などの臓器内で合成される抗酸化物質で、体内の酸化ストレスを軽減しメラニン色素の生成を抑制することで、肌を健康的に保つ効果があります。

グルタチオンとビタミンCは、互いの活性を補い合う相補的な抗酸化物質です。併用することでより高い効果が期待出来ます。

なお、ビタミンCとグルタチオンの点滴を継続することで肌が綺麗になる方がいることから、この点滴のことを俗に「白玉点滴」と呼ぶようになったそうです。

白玉点滴は、以下のような効果が期待されます。

 

  • 免疫力向上
  • 抗アレルギー効果
  • 疲労回復・抗ストレス効果
  • 美肌効果

 

「何回ほど点滴をすれば肌が白くなりますか?」とお問い合わせを頂くことがあります。

当院で白玉点滴を受けておられる方の多くは、定期的に打つことによる疲労軽減や免疫力向上を目的としています。
お肌の調子が整ってきたという声は頂いておりますが、肌を白くすることを確約するものではありません。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

点滴による副作用は稀ですが、一過性の血管痛や火照りを感じる方がいらっしゃいます。その場合は、スタッフまでお知らせ下さい。点滴スピードの調整等で対応いたします。

 

●白玉点滴(ビタミンC6g・グルタチオン1000mg)・・・4000円+手技料200円(税込み) 所要時間:約30分

  • 自由診療初診料 1000円(初回のみ)

※白玉点滴は保険適応外の自由診療となります。
※ガン対策の高濃度ビタミンC点滴(ビタミンC25g~100g)は行っておりません。
※当院でご提供している自由診療は全て、事前予約制で行っております。ご希望の方はお電話でご予約をお願いします。(099-297-5588)
※全国的な需要の増大やメーカーの都合等で、点滴薬剤入手が一時的に困難になる場合があります。あらかじめご了承下さい。