各種点滴療法

グルタチオン点滴療法


グルタチオンは、人間の体内に広く分布するアミノ酸が3つ結合した「ペプチド」という化合物です。

強力な抗酸化作用で活性酸素を除去し、様々な有害物質から人間の身体を守る働きがありますが、20代以降は徐々に減少していきます。

近年、このグルタチオンを点滴することで「パーキンソン病の方で歩行が改善した」という報告が多く見られるようになりました。また認知症の方でも、歩行や活気が改善したという例が多数報告されています。

なぜ歩行が改善するのか詳しい機序は不明ですが、「ドパミン産生工場である中脳黒質を障害する活性酸素が、グルタチオンで消去されるため」という説が今のところ有力です。

なお、グルタチオンは全ての患者様で効果を認めるわけではありません。有効率は40〜60%ほどと言われており、実際に当院での有効率も同程度です。

自覚的、または他覚的に「歩きやすくなった、身体が軽くなった」などの改善があれば、定期的に点滴を受けることをお勧めします。初回投与では効果が実感できなくても、用量を調整している内に効果が出てくる方もいらっしゃいます。

グルタチオンは、保険診療では薬物中毒や慢性肝炎の治療で使用されています。
安全性は高いですが、ごく稀に頭痛や吐き気が出る方がおられます。ただし、これらの症状は投与中止により改善します。ちなみにアメリカでは、指先のしびれ(末梢神経障害)、閉塞性動脈硬化症など様々な疾患の治療に使われています。

 

●グルタチオン点滴(グルタチオン1600mg)・・・2500円+手技料200円(税込み) 所要時間:約20分

  • 自由診療初診料 1000円(初回のみ)

※グルタチオン点滴は保険適応外の自由診療となります。
※当院でご提供している自由診療は全て、事前予約制で行っております。ご希望の方はお電話でご予約をお願いします。(099-297-5588)
※全国的な需要の増大やメーカーの都合等で、点滴薬剤入手が一時的に困難になる場合があります。あらかじめご了承下さい。

 

以下は、グルタチオン点滴直後で歩行が改善したレビー小体型認知症の方です。

グルタチオン著効例