【院内勉強会第17弾】認知症セミナー参加報告会
皆さまこんにちは
今回の院内勉強会の担当は、受付の薗田さんでした
少し前になりますが、熊本で行われた河野和彦先生の認知症セミナーの
参加報告会でした
そのスライドの一部をご紹介
●4大認知症(平成30年頃の推定頻度)
①アルツハイマー型 52%
②ピック病(前頭側頭型認知症) 8% (若年性で多い)
③レビー小体型 20%
④脳血管性 8%
その他12%
河野先生は、認知症は良くなる!とおっしゃっていますが、
●なぜ良くなるのか?
- 神経細胞の新生・・・海馬周辺の細胞は、90歳まで新生していて、心地よい環境だと、そのまま成熟し、精神的ストレスがかかると、途中で細胞死を起こす。(音楽療法、ウォーキング)
- 抗酸化物質・・・抗認知症薬は、一時しのぎであるが、抗酸化物質なら長期間良好な脳の状態を保ちうる。糖質制限食だと、体内にケトン体が増え、これは抗酸化物質そのものであるし、糖を利用できなくなった神経細胞の新たなエネルギーになる。(サプリメント、食事療法)
- 脳血流増加・・・社説の音読は、脳全体の血流を増やすもっとも効果的な知的作業である。
●治療できる認知症
内科的・・・
- 甲状腺機能低下(重症は心不全)
- 甲状腺機能亢進(易怒)
- ビタミンB1欠乏(アルコール多飲者)
- ビタミンB12欠乏(胃全摘、極端な菜食主義)
- 葉酸欠乏(頻度は低い)
- 側頭葉てんかん
脳外科的・・
- 硬膜下血腫・水腫
- 正常圧水頭症(単独例は少ない)
●ドネペジル(アリセプト)継続の判断
4点チェック
- 易怒なし
- 幻視・妄想なし
- 歯車様筋固縮なし
- 食欲あり
●昔は、家庭の介護能力が高かった
知的障害、認知症が家庭にいても家族が多いので交代で介護ができた。
現代は、老人が孤立し、老老介護、認認介護、認障介護、独居の時代→福祉や医療に頼る。
●なぜコウノメソッドは改善率が高いか
- くすりの副作用を出さないから
- 患者によって、くすりを使い分けるから
- 保健薬で治らないものは、サプリメントや自費注射を使うから
●タブー
- 用法用量を守ると患者が危険になることがある!
●大人の発達障害
- 知らないと軽度認知機能障害の10%を誤診する!
当院は、コウノメソッド実践医として認知症やパーキンソン病や大人の発達障害など
多岐にわたりご相談を受け賜わっておりますので気軽にご相談くださいませ
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