【画像診断シリーズ7】診療放射線技師とは??
皆さまこんにちは
今回の画像診断シリーズは、【診療放射線技師】
今更ですが放射線技師について
一般的な仕事内容やどのような役割を担っているのか
紹介したいと思います
多岐にわたります
それぞれ少しづつですが、説明していきたいと思います。
①レントゲン撮影(一般撮影検査)
胸部や腹部、骨のレントゲン撮影です。
風邪をひいて肺炎疑いのときなどや検診で胸部のレントゲンを撮ります。
お腹が痛いときやイレウスなど疑うときに腹部レントゲンを撮ります。
転倒や交通事故など骨折を疑うときに骨のレントゲンを撮ります。
幅広く全身の検査に利用されます。
ただ、撮影する部位、箇所が多いと、何枚も撮らなければならないので時間がかかってしまいます。
(日本健康増進財団より引用)
また、移動式のX線撮影装置(ポータブル装置と言ったりします)もあり、
動けない患者さんの為に病室などでレントゲン撮影もできます。
②CT撮影
短時間で全身を撮影することができ、一般撮影(レントゲン検査)より詳細に観察することができます。
しかし、一般撮影より被ばくも多くなります。
また、場合によっては造影剤というお薬を体内に注入してさらに詳しく見ていくこともあります。
腫瘍や出血、炎症など様々な疾患の診断に役立てます。
(当院CT室)
③MRI撮影
磁気を使用して、一般撮影やCTでわかりにくい疾患や部位にMRIを施行します。
軟部組織や急性期脳梗塞などMRIでないとわからない疾患もあります。
疾患や部位、発症時期によってCTやMRIを使い分け、もしくは両方検査する場合もあります。
(GEヘルスケアより引用)
④血管造影
カテーテルという管を腕もしくは鼠経(足の付け根)から静脈や動脈に挿入し、様々な部位の検査、治療をしていきます。
(日経Gooday より引用)
⑤X線透視撮影
検診バスで行われるような胃のバリウム検査や大腸検査、ERCPなど様々な検査や治療に使われます。
X線を連続的、断続的に出すことによってリアルタイムでX線画像が見れます。
また手術室では外科用X線TV装置(移動型のX線透視装置)を整形外科の手術や外科関連の手術に使用します。
(いらすとや より引用)
⑥核医学検査
放射線を出す物質を体内に注入し、その微量な放射線を画像化する検査です。
目的に合わせて様々な放射性物質があります。
⑦放射線治療
放射線を利用して癌の治療を行います。
体の外から照射したり、体の中から照射したり、その両方を組み合わせたりします。
また化学療法などと組み合わせて治療することもあります。
⑧超音波検査
超音波を利用して検査を行います。
腹部や頸動脈、下肢動静脈、関節、乳腺などの検査を行います。
(がんのきほん より引用)
⑨医療情報関連
近年、電子カルテ化が進み電子カルテシステムの管理を担ったり、
また放射線部門システムの管理を担ったりと、医療情報分野に特化して業務を行ったり、
従来の①〜⑨の仕事をしながら医療情報分野を担う診療放射線技師もいます。
(adobe com より引用)
以上のように、診療放射線技師は多岐に渡り活躍しています。
基本的には、装置を使い仕事をする事が多いです
しかも高額医療機器
大きく仕事内容を分けるのなら、
【検査】と【治療】に分かれるのではないでしょうか
検査には、放射線治療以外全ての撮影が当てはまりますが、
治療には、放射線治療、血管造影、X線透視撮影などが当てはまります。
ただし、装置があるから治療出来るとは限らず、診療科や在籍する医師により
治療内容が変わります。
検査にしろ治療にしろ医師の指示の下で業務を行うのは間違いなく、
その中で経験や知識を蓄える事により検査の質の向上、
医師の診療・診断にも役立ちます
医師の立ち合いの下、一緒に検査、治療を行う場合もありますが、
診療放射線技師に検査を委ねられている場合もあります
ですから、診療放射線技師がきちんと検査できていなければ診断に
影響を及ぼす事があるかもしれません…
やり甲斐のある仕事だと思いますが、医療職の中では
他の職種に比べると認知度がまだまだかもしれません
もっと放射線技師について知りたい方は、
当院放射線技師の武宮か、お近くの医療機関の放射線技師まで
優しく色々教えてくれるはずです