【糖質制限シリーズ⑤】 ケトンについて
皆さんこんにちは看護師の唐仁原です
毎日寒い日が続きますが、体調はいかがでしょうか?鹿児島市でもインフルエンザが猛威をふるって増えてきているようです。ぜひぜひお気を付けください。
さて、今回は 『ケトン』についてお話と実験した結果を報告したいと思います
皆さんケトン体ってご存知でしょうか?糖質制限を実施している方はもちろんご存知だと思います最近はテレビや書籍でも数多くみかけます。
ケトンとは…食べ物から取り入れたりする物ではなく、私たちの体で作られるものです。炭水化物中心の食事をしていると食後に血糖が上昇して、すい臓からインスリンが分泌され全身の細胞にブドウ糖を送り込みエネルギーを作り出します。余ったブドウ糖は肝臓にため込まれますが量にも限界がある為、残りは脂肪細胞に変わります。一方、糖質制限をした場合は肝臓にため込まれているブドウ糖を使い切ったら、肝臓はブドウ糖に代わるエネルギー源として、『ケトン体』をつくります。ケトン体をエネルギー源として普段と変わりなく生活できます。
私はブドウ糖メインで動いている時よりも糖質制限を始めてからは、断然に日中の疲労感や眠気を感じることが無くなりましたどれだけ糖質を摂ることが体に負担をかけていたのかと怖くなりますね。と言ってもたまには糖質をとりますがその際は強い眠気や胃もたれ感じます
ケトンの効果
糖質を制限してケトンをエネルギーとして体を動かすことでどのような効果(メリット)があるのでしょうか?
①糖尿病の予防
②精神の安定につながる(イライラしない)
③食後の眠気がない
④ダイエット
⑤集中力が増す
⑥動脈硬化の予防
などがあげられます。
テニスプレーヤーで有名なジョコビッチ選手も食品からグルテンを排除してから驚異的な成績をおさめており、ケトン体をエネルギー源として使うようになったからではないかと言われています。
今年から糖質制限を気を引き締めて実践しており、自分の体からどの程度ケトンが出ているのか?また、ケトン排出を促すと言われているMCTオイルや前回手作りしたギーオイルを使用してのケトン値の変動について実験結果を報告します。
空腹時ケトン値 | 400μM/L | 700μM/L | 200μM/L |
ギー10g入りコーヒー摂取2時間後ケトン値 | 500μM/L | ||
MCTオイル10cc入りコーヒー摂取2時間後ケトン値 |
700μM/L |
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MCTオイル20cc入りコーヒー摂取2時間後ケトン値 | 800μM/L |
上記の結果から空腹時のケトン値の変動はありますが、MCTオイル20cc摂取でケトン体が600μM/L上昇しました。(ケトンの正常値は通常の食事をしている方で28~120μM/L程度で空腹時や睡眠時の主なエネルギー源になっているようです。)糖質制限の効果もありケトン排出ができているようです。
MCTオイルとは
MCTオイルは中鎖脂肪酸100%のオイルで消化吸収が早く肝臓で分解されルという特徴があります。消化速度は一般的な長鎖脂肪酸(サラダ油など)の約4倍で、代謝されてエネルギーになるまでの速さは約10倍だといわれています。速やかにエネルギー変換されるので体脂肪として蓄積されにくいです。摂りすぎると便が緩くなることがあるようですが、私は20ccで緩くなりすぎることなく丁度良いようです。
今後も糖質制限を頑張りつつ、良質の脂をとりながら健康に気を付けていきたいとおもいます。