【勉強シリーズ】めまいについて
皆さんこんにちは 看護師の唐仁原です。
今回より勉強シリーズと題して、様々な症状や私が勉強したことなどを紹介していきたいと思います。
今回は「めまい」についてです。眩暈(めまい)と一言にいっても様々なな種類や病気があります。
「めまい」は脳神経外科なのか耳鼻科なのか受診に迷われると思います
当院へも「めまい」の相談で来られるますが、初めてめまいを経験すると頭で何か起こってるのではないかと不安になりますよね。
まずは、どうしてめまいが起こるのか❔どのような病気が考えられるのか紹介し脳外科領域で気をつけてほしい症状について説明したいと思います。
『めまいの仕組み』
脳は三半規管や耳石器からの情報を目や耳からの情報、手足などの関節や筋肉が感じる知覚情報を受けて調整することで身体のバランスを保っています。しかし何らかの原因でそれらのバランスを保つ仕組みが障害されるとめまいが起こります。
『めまいの種類』
①回転性めまい:天井や自分の周囲がぐるぐると回転したり上下や左右に動く感覚。回転遊具に乗った後の感覚。
(代表的な病気)
・メニエール病~耳鳴りや難聴などの発作を繰り返す。
・突発性難聴~急に耳の聞こえが悪くなる。
・前庭神経炎~激しい回転性のめまいの後にふらつきが続く。
・中耳炎によるめまい~内耳の働きが弱くなったり炎症を起こして眩暈を引き起こす。
・椎骨脳底動脈循環不全~脳に向かう血管には大きく分けて、内頚動脈系と椎骨動脈系の2つがあります。このうち椎骨動脈系の血流量が一時的に減少しておこる病態(一過性虚血発作)を椎骨脳底動脈循環不全といいます。50歳以上の中高年で、高血圧・高脂血症がある人は注意が必要。そのうち、頚椎の異常が原因であるものを特に頸性めまいといいます。数秒から数分続くめまいに頭痛や吐き気、首の痛みなどの症状を伴うことがあります。
・小脳や脳幹部の出血
②動揺性めまい:足元が定まらずヨタヨタ、グラグラする感覚。酒を飲みすぎたときのような感覚。
(代表的な病気)
・聴神経腫瘍
・脳幹・小脳梗塞
・脊髄小脳変性症
③眠前暗黒感(立ちくらみ):頭から血の気が引く感覚。
(代表的な病気)
・起立性低血圧
・起立性調節障害~小学~中学生に発症し立ちくらみ・めまい・疲れやすい・頭痛などの症状を示す。
④発作性頭位めまい症:寝返りなど頭を動かした時に起こる回転性のめまい。
※めまいの他に次のような症状が一緒にみられる場合は脳の病気が疑われますので早めに脳神経外科へ受診して検査を受けましょう。
・激しい頭痛やけいれんがおきた
・意識消失
・物が二重に見えたり、手足・口唇のシビレがある
・顔半分、体半分などの動きがおかしい
・手足に力が入りにくい
・物が見える範囲が狭くなった。暗い部分がある。
その他に、薬の影響や血圧が下がりすぎてふらふらとめまいのような症状を起こすこともありますので、現在服用しているお薬の影響はないか主治医の先生に訪ねてみるのもよいと思います
当院にも「めまい」を主訴に受診される方がいらっしゃいます。当院では、めまいに特化した問診票を作成し、専門的にめまい外来も行っております。症状に応じて頭部CTや血液検査などを行い、投薬、点滴治療を行います。
ご興味のある方はこちらの院長ブログもご参考に
https://www.ninchi-shou.com/entry/2014/05/10/060500
頭痛・めまい同時に症状が現れる方もいらっしゃいます。
頭痛に関してはこちら
https://hirayama-ns.jpinformation/blog/5_3.html