むずむず脚症候群(RLS)【勉強シリーズ】
皆さんこんにちは、日中は日差しも厳しく汗ばむ陽気となりましたね
夜になると、特に布団に入ってから、「どうも足に虫が這うような」とか「無意識に足がピクピクしたり」とか「なんともいえない不快感
が生じてムズムズする」など中々寝付けず不眠のお悩みを抱えた方の相談を受けることがあります。
高齢者や特に女性に多くみられますが、時に成長期の子供さんにもみられます。
このような症状にはちゃんとした病名がありその名も
【むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)】と言います
原因として考えられる病気としてはいくつかあります
①鉄欠乏性貧血
・鉄分は脳内でドパミンを作り出す際に欠かせない成分。鉄分が不足するとドパミン合成が上手くいかずむずむず脚の症状がみられることがある。
②慢性腎不全
・透析療法をうけている方にときに、むずむず脚の症状がみられることがある。
③パーキンソン病 などなど
・神経伝達物質「ドパミン」の機能障害によりむずむず脚の症状がみられることがある。
対策として
①まずは、症状を悪化する可能性のある嗜好品を控える
・カフェイン ・アルコール ・ニコチンなど
②適度な運動や寝る前の軽いマッサージ(過度な運動は逆効果)
③薬の工夫
・ドーパミン遮断薬や抗うつ剤、抗ヒスタミン薬の減量や中止
・鉄剤の服用、ドーパミン作動薬、抗てんかん薬、睡眠導入剤などの使用
当院での工夫
・鉄欠乏が疑われる場合は、血液検査にて鉄(Fe)フェリチン(鉄とたんぱくの質の複合体)をチェックします。
・院長やスッタフによる熱心な栄養の工夫についての説明。
・現在服用されているお薬に原因がないか確認し、患者さんと相談しながら減薬や中止を検討します。
・必要最小限のお薬の工夫など。
何科に受診したらいいの
・一般的な内科や不眠を理由に心療内科に受診される方も多いようですが、簡単に睡眠導入剤や安定剤を処方される
といったケースもあるので、信頼できるお医者さんに相談することをお勧めします。
もちろん、当院 ひらやま脳神経外科でもご相談くださいませ
看護師 唐仁原