待合室本シリーズ ④ 【心のステージⅠ】 戸惑い・不安の時期
こんにちは
明日から7月ですねあっという間です
今回は「認知症高齢者の心が分かる本」をご紹介します。
今回のシリーズは、認知症の方の心の変化と家族の向き合い方について
書かれています。今介護をされている方には
是非手にとって読んで頂きたい一冊です。
認知症高齢者の心の底には、いつも「不安」が存在しています。
その「不安」が最も高いのが【心のステージⅠ】です。
「周りから物忘れをよく指摘されるようになった・・・」
「なにかがおかしい。自分が自分でないみたいだ・・・」
「まさか認知症なのでは・・・」など
こうした漠然とした不安におびえ、戸惑いながら、間違いや失敗をしないように
周囲に気づかれないように取り繕おうとするのが【心のステージⅠ】の心の
特徴です。
【心のステージⅠ】の状況は本人はもちろん家族も戸惑い
ショックやこの先どうなるのか不安が大きい時期です。
不安が大きい時期に物忘れをひどくさせないようにと
計算ドリルや塗り絵をさせたり、出来ない事や忘れた事を叱ったりしては
ますます「不安」が高まってしまいます
この一番不安が強い時期に当院に来院される方が多く、
初めて来る病院で一体どんなことを聞かれるんだろう?
どんな検査をされるんだろう?と緊張と不安な表情で来られる方もいます。
家族の方からもいろんな事が初めての経験でどのように声をかけたらよいのか?
関わり方がわからない・・・など不安がとても感じられます。
この時期に何よりも大切なことは「不安を和らげる」ことが大切です。
その為には、家族として何ができるのか一緒に考えていきませんか
介護をしている時に困った事やこういう時どのような声掛けがいいのかな?など
お困りごとや疑問や相談があれば当院スタッフにお声かけください
看護師 吉元