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【漢方勉強会】抑肝散加陳皮半夏

皆さまこんにちは☀

先日、漢方の勉強会がありました🍀

今回は、【抑肝散加陳皮半夏】、【人参養栄湯】、【半夏白朮天麻湯】について✨

当院でも漢方を処方する機会は少なくありませんので、復習も兼ねいい勉強になりました⭐

今回は、抑肝散加陳皮半夏をご紹介🌻

83 抑肝散加陳皮半夏】

抑肝散という漢方がありますが、抑肝散に【陳皮】と【半夏】を加えたものが抑肝散加陳皮半夏になりますが、漢方では「肝(かん)」が高ぶると、怒りやイライラが現れると考えます。抑肝散はこの肝の高ぶりを抑えることから名付けられた漢方薬です。もともと子供の夜泣き、「疳(かん)」の虫に使われていた薬で、現在は大人の神経症状にも使われています。具体的には、神経症、不眠症、歯ぎしり、更年期障害、子どもの夜泣き、かんしゃく(神経過敏)などが挙げられます。

【陳皮】

ミカン科ウンシュウミカンの成熟した果皮を乾燥したもので、胃排出低下の改善作用、グレリン分泌促進作用、抗不安作用が基礎研究として報告されています。

【半夏】

サトイモ科カラスビシャクの球茎の外皮を除いて乾燥したもので、半夏も陳皮と同様に消化器症状(嘔吐、食欲不振、消化不良)などに用いられます。

【認知症領域における漢方薬の使われ方】

抑肝散は認知症(アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性)に伴うBPSDのうち、易怒、幻覚、妄想、昼夜逆転、興奮、暴言、暴力など陽性症状に有効である

抑肝散加陳皮半夏は、抑肝散の適応となる易怒を伴うBPSDで、さらに食欲低下、抑うつ傾向を伴う人に用いる

(参考情報:Kracie、高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015)

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