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肋骨骨折&X線撮影方法【画像診断シリーズ17】

今回の画像診断シリーズは【肋骨骨折&肋骨のX線撮影方法】について💁

診療放射線技師の業務の1つであるX線撮影💀

X線撮影で難しい撮影法の1つかもしれません‼

それは何故か…決まった体位が無いからかもしれません😭決まった考え方は、もちろんあります☝

 

X線撮影の本では、だいたい正面と斜位と書いてありますが、どう斜位にすればよいのか…⁉

まずレントゲンの基本は、正面・側面です。影絵ですので90度角度を変えることで見落としが少なくなります。

考え方としては、肋骨の痛い部位に対して正面と接線に撮るという事です✨

 

例1.左前の肋骨の痛みがある時

①痛い場所を正面で捉えるようなイメージ

 

 

 

 

 

 

 

②接線(tangent)に捉えることが重要。正面・側面の基本と同じように90度角度が変わる。

さらになるべく痛い部位がIPやFPDのカセッテに近い向きで撮影することです。180度回転して背中側にカセッテを持ってくると痛い部位(ターゲット)がカセッテから遠くなってしまいますので、よりボケが生じてしまいます。

 

例2.左背側の肋骨に痛みがある時

例1と同じように痛い箇所を正面で捉えます。

これも例1同様、接線で撮影します。

これも、180度回転して前側(左胸側)にカセッテを持ってくると痛い部位(ターゲット)が、カセッテから遠くなってしまいますので、よりボケが生じてしまいます。

 

最後に一番難しいのが、より胸骨側の肋骨に痛みがある時や、より椎体側の肋骨に痛みがある時です。

この場合は、正面は良いとしても、接線にすると胸骨や椎体、反対の肋骨などが重なりますので、キッチリ捉える接線よりは、重ならないようにどちらかに体を回転して接線に近い接線モドキとでも言いましょうか、そのような体位で撮影します。

また、真側面に近い肋骨骨折疑いの場合は、接線はいいとして正面が重なりますので少しどちらかに回転して正面とします。

 

実際の症例を挙げます💁

当院かかりつけの92歳女性の方で、自宅で転倒して左側腹部を打撲し内出血あり。体動で痛みあり。

【左肋骨正面像】

【左肋骨接線像】

左第9肋骨に骨折があるのが分かります。痛いところに矢印をつけて撮影すると骨折も見つけやすいですね💁

 

いかがだったでしょうか❓

明日から肋骨撮影が得意になるかもしれません😊

 

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