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閉所恐怖症がある方のCT撮影を考える

今回は、閉所恐怖症がある方の頭部CT撮影について考えたいと思います💁

通常、頭部CT撮影する場合は寝台に横になって、体固定用のバンドを頭と体に巻きます。

 

 

 

 

(↑いらすとやより引用)

頭部CTの場合、

頭のバンドに関しては、少しでも動くと画像がブレて診断出来ない画像になってしまうからです。

体のバンドに関しては寝台から落ちないようにする為、寝台がスライドするので手など挟まないようにする為です。

 

閉所恐怖症の方は、ご高齢の方より比較的若い方が多いように感じます。

閉所恐怖症の方は、CT室内に入室しただけでも緊張してドキドキしています。何とか寝台に横になれたとしても、体のバンドなどを巻いてしまうと拘束感からCT施行は一気に無理となります。

 

閉所恐怖症の方には、頭や体のバンドを巻かずに施行することで比較的CT検査施行の確率はアップするように思えます。

今までこの約25年間の経験の中でCT施行が無理だった方はお一人でした。確か、、、💦

注意する点は、体動や検査時間に関しての事前の十分な説明やリスク管理(寝台から落ちないように)や安心材料としてご家族の付き添いがあれば一緒にCT検査室内に入ってもらう。

操作する放射線技師もCT室内に一緒に中に入り、患者さんのそばでscanボタンを押すなどの工夫が必要かもしれません。

 

先日、ある病院でCT施行出来ず、当院でCT検査出来ないかご相談がありました。(経緯や詳細は伏せてます🙇)

上記工夫をし、CT施行出来ましたがCT撮影終了後も緊張しておられました。

ここまでしてCT撮影をした方がいいのかどうかは、その時の状況や医師の判断次第ではあると思います。

 

そんな事は知っている

自分も実践している

など、思われるかもしれません🙇

皆さんは、どのような工夫をしていますか❓

 

ちなみに、当院にMRI装置は無いですが、閉所恐怖症のある方のMRIは、CTより施行出来ない事例は多くなると思います💦

 

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